本記事には広告が含まれています。
This article contains advertisements.

Radiograph

膝関節側面撮影 (垂直入射/水平入射/重力ストレス撮影) Knee joint lateral view (vertical projection/horizontal projection/Gravity stress test)

垂直入射
水平入射
水平入射(重力ストレス撮影)

垂直入射

English ver.
Radiopaedia

【撮影目的】
骨折、病変、関節腔異常など。
膝蓋骨大腿関節腔と脛腿関節の観察。

【撮影前の確認事項】
障害陰影となるものを外す。
膝蓋骨の骨折の有無。骨折している場合は膝関節を10度以上曲げてはならない。

【ポジショニング】

KneeLateral06
KneeLateral07
KneeLateral08
KneeLateral09
previous arrow
next arrow
KneeLateral06
KneeLateral07
KneeLateral08
KneeLateral09
previous arrow
next arrow

検側を下にした側臥位。
検側の膝関節を軽度屈曲し、120-130°にする。
非検側の下肢を検側の前に出す。
検側の足関節の下にクッションを入れ、膝蓋骨の先端と腓骨外果を同じ高さにする。(下腿を上げると、外旋してしまう患者がいる。その場合は下腿挙上の不足分をX線入射方向で補う。尾頭方向に斜入射。入射点は内側顆より2cm下)
大腿骨内側顆・外側顆を結ぶ線をフィルムに垂直にする。
膝蓋骨をフィルムに垂直にする。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:膝蓋骨下端と膝裏を結ぶ線の中点に垂直入射。
撮影距離:100cm
照射野:大腿骨遠位1/3~下腿近位1/3を含む範囲、左右は皮膚面まで絞る。

【撮影条件】
55kV / 5mAs
グリッド ( – )

【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)

KneeLateral10
KneeLateral11
KneeLateral12
KneeLateral13
KneeLateral14
KneeLateral39
KneeLateral40
KneeLateral41
KneeLateral42
KneeLateral43
previous arrow
next arrow
KneeLateral10
KneeLateral11
KneeLateral12
KneeLateral13
KneeLateral14
KneeLateral39
KneeLateral40
KneeLateral41
KneeLateral42
KneeLateral43
previous arrow
next arrow


大腿骨内側顆と外側顆が重なっているか。ずれの合格基準は<7mm。
前後にずれている場合は外旋・内旋が不適切であり、上下のずれは内転・外転(X線を斜入射する方法でも可)が不適切。
ずれの修正には大腿骨内側顆と外側顆の見分けが必要。
・内側顆はC型で外側顆は0型
・内側顆は外側顆よりも大きい
・外側顆にはLateral Notchがある(動画
・内側顆には内転筋結節がある
・腓骨が脛骨から離れている(外旋し過ぎている)場合、外側顆が内側顆よりも後方に投影される
大腿膝蓋関節が広く観察される。
骨組織、骨梁に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
剥離骨折の起こりやすい場所 を確認。
軟部組織、脂肪組織が明瞭に観察できること。

【動画】

【関連資料】
内側顆・外側顆がずれた場合の修正
膝外側が浮いてしまう場合の対応(p10-11)

水平入射

English ver.
Radiopaedia

【撮影目的】
通常の正面・側面撮影で骨折線が確認できなくとも、水平方向から投影した側面像で関節脂肪血症が認められれば、関節内骨折の診断が可能。
関節液は、骨折・膝内障・感染・関節炎などでみられる。
大量の液体貯留によって膝蓋上嚢が拡大し、隣接する脂肪組織を圧排・消失させる。

【撮影前の確認事項】
障害陰影となるものを外す。
膝蓋骨の骨折の有無。骨折している場合は膝関節を10度以上曲げてはならない。

【ポジショニング】

KneeLateral24
KneeLateral25
KneeLateral25b
previous arrow
next arrow
KneeLateral24
KneeLateral25
KneeLateral25b
previous arrow
next arrow

仰臥位。
検側の下肢を上方に上げ、膝関節を120-130°に屈曲する。
大腿骨内側顆・外側顆を結ぶ線をフィルムに垂直にする。
膝蓋骨をフィルムに垂直にする。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:膝蓋骨下端と膝裏を結ぶ線の中点に垂直入射。
撮影距離:100cm
照射野:大腿骨遠位1/3~下腿近位1/3を含む範囲、左右は皮膚面まで絞る。

【撮影条件】
55kV / 5mAs
グリッド ( – )

【画像・チェックポイント】
関節内骨折(Radiopaedia)
脛骨骨折(Radiopaedia)

KneeLateral26
KneeLateral27
previous arrow
next arrow
KneeLateral26
KneeLateral27
previous arrow
next arrow


膝関節側面撮影(垂直入射と同様)

【動画】

【関連資料】
fat-fluid levelを形成するまでの過程

水平入射(重力ストレス撮影)

English ver.

【撮影目的】
自重(重力)による下腿の後方落ち込みを観察する。
後十字靭帯損傷の評価。

【撮影前の確認事項】
障害物となるものを除去する。

【ポジショニング】

GravityTestKnee007
GravityTestKnee008
GravityTestKnee009
GravityTestKnee010
GravityTestKnee011
previous arrow
next arrow
GravityTestKnee007
GravityTestKnee008
GravityTestKnee009
GravityTestKnee010
GravityTestKnee011
previous arrow
next arrow

体位は膝関節側面撮影(水平入射)と同様だが、
検側の股関節を45°または90°屈曲する、膝は90°屈曲する。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:膝関節尖と膝裏を結ぶ線の中点に向けて水平入射。
距離:100cm
照射野:大腿骨遠位1/3~下腿骨近位1/3、および皮膚面を含む範囲に絞る。

【撮影条件】
50kV / 5mAs
グリッド ( – )

【画像・チェックポイント】
正常例:https://ars.els-cdn.com/content/image/1-s2.0-S074980630025994X-gr1b.jpg

GravityTestKnee012
GravityTestKnee013
GravityTestKnee014
previous arrow
next arrow
GravityTestKnee012
GravityTestKnee013
GravityTestKnee014
previous arrow
next arrow


膝関節側面撮影(垂直入射)と同様。
左右が対称に投影されていること。

【動画】

【関連資料】

The use of gravity or manual-stress radiographs in the assessment of supinationexternal rotation fractures of the ankle

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA