【撮影目的】
肘を伸展させることができない患者における正面像の代替手段。
【撮影前の確認事項】
目的とする部位は上腕骨側か前腕骨側か確認する。
【ポジショニング】
座位。
上腕ー肘関節を肩の高さまで上げる。
肘関節を最大屈曲位とし、指は肩に触れる。
上腕の背面はフィルムに密着させる。
前腕と上腕軸を重ねる。
内側上顆と外側上顆がフィルムから等距離となるように、肘関節を正面とする。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:
上腕骨が目的:フィルムに垂直入射。内・外側上顆の中間。
前腕骨が目的:前腕軸に対して垂直入射。肘頭より5cm遠位の点に入射。
撮影距離:100cm
照射野:上腕骨遠位1/3~前腕骨近位1/3を含む範囲、左右は皮膚面まで絞る。
【撮影条件】
54kV / 5mAs
グリッド ( – )
【画像・チェックポイント】
①正常例(上腕骨を目的)
②正常例(前腕骨を目的)
【動画】
【関連資料】