【撮影目的】
微細な橈骨頭骨折の検出は難しく、様々な方向から撮影する。
【撮影前の確認事項】
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
座位。
上腕ー肘関節ー手関節を肩の高さまで上げる。
肘関節を90度に屈曲する。
1. 最大外旋位:手関節を最大外旋とする。
2. 中間位:手関節を側面とする。
3. 内旋位:手のひらを下に向ける。
4. 最大内旋位:手関節を最大内旋とする。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:外側上顆から指先に向けて1横指遠位の点に垂直入射。
撮影距離:100cm
照射野:上腕1/3~前腕1/3を含む範囲。
【撮影条件】
50kV / 4mAs
グリッド ( – )
【画像・チェックポイント】
正常例
肘関節側面撮影 と同様、肘関節が真の側面となっていること。
1. 最大外旋位:橈骨粗面が前方にわずかに観察できる。
2. 中間位:橈骨粗面が橈骨骨幹部と重なる。
3. 内旋位:橈骨粗面の輪郭が後方に観察できる。
4. 最大内旋位:橈骨粗面が後方に観察でき、尺骨と隣接する。
【動画】
【関連資料】