【撮影目的】
児頭と母体骨盤の関係を投影する。
児頭骨盤不均衡(CPD)の診断。
骨盤入口の最大横径と最大縦径の計測。
【撮影前の確認事項】
患者が被ばく量について理解しているか確認する。
より被ばくの少ないColcher-Sussman法、CTを検討する。
障害物となるものを除去する。
【ポジショニング】
半座位(50~55°)。
外結合線(恥骨後縁-L5棘突起)をカセッテと平行にする。
補助具(背もたれ)を用いるか、両手で体を支える。
正中矢状面とカセッテ中心軸を合わせる。
測定用メジャーをカセッテと平行にした状態で、大腿の上に配置する。測定用メジャーは恥骨結合上縁の高さに配置することが望ましい。
→もしくは撮影後に患者がいない状態で、センチメーターグリッドを患者の外結合線の高さに置き、2重曝射をする。
X線中心とカセッテ中心を合わせる。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:正中矢状面上で大転子より3横指頭側の点に向けて垂直入射。
撮影距離:115~200cm
照射野:上縁は腸骨稜、下縁は測定用メジャーを含む範囲。左右は骨盤が含まれる範囲で絞る。
【撮影条件】
103kV / 30mAs
グリッド ( + )
呼気停止
【画像・チェックポイント】
正常例
左右の閉鎖孔が観察できないこと。
坐骨棘が左右対称に投影されていること。
十分なコントラストで、入口前後径、坐骨棘間径、入口横径、児頭が観察できること。
メジャーが10cm以上読み取れること。
動きによるブレがないこと。
【動画】
【関連資料】
C.産婦人科検査法 / Obstetrical and Gynecological Examination / 16.骨盤計測
骨盤計測グッドマン・マルチウス撮影用補助具の作成