内旋位
【撮影目的】
膝関節の斜位撮影は脛骨高原骨折や近位側俳関節の精査。
正面像・側面像で描出されない疾患が描出可能であり、追加撮影として用いられる。
CT検査の行えない施設で有用。
特に膝関節の前面内側・後面外側の観察に優れる。
斜位像を1方向だけ撮影する場合は内旋位が選択される。
【撮影前の確認事項】
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
背臥位。
膝関節を伸ばす。
膝だけでなく体幹部・下肢全体を回転して下肢全体が斜位となるようにする。
大腿骨内側顆および外側顆を結ぶ線が45度となるよう内旋する。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:膝蓋骨下端から1.5cm下、かつ膝蓋骨の外側に向けて垂直入射。
撮影距離:100cm
照射野:大腿骨遠位1/3~下腿近位1/3を含む範囲、左右は皮膚面まで絞る。
【撮影条件】
55kV / 5mAs
グリッド ( – )
【画像・チェックポイント】
正常例
脛骨・大腿骨外側が膝蓋骨に重ならずに広く描出されている。
膝蓋骨の半分程度が大腿骨から離れて投影されている。
腓骨が他の骨と重ならずに脛腓関節が観察できる。
骨組織、骨梁に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
【動画】
【関連資料】
外旋位
【撮影目的】
正面像・側面像で描出されない疾患が描出可能であり、追加撮影として用いられる。
CT検査の行えない施設で有用。
特に膝関節内側の観察に優れる。
【撮影前の確認事項】
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
背臥位。
膝関節を伸ばす。
膝だけでなく体幹部・下肢全体を回転して下肢全体が斜位となるようにする。
大腿骨内側顆および外側顆を結ぶ線が45度となるよう外旋する。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:膝蓋骨下端から1.5cm下、かつ膝蓋骨の内側に向けて垂直入射。
撮影距離:100cm
照射野:大腿骨遠位1/3~下腿近位1/3を含む範囲、左右は皮膚面まで絞る。
【撮影条件】
55kV / 5mAs
グリッド ( – )
【画像・チェックポイント】
正常例
脛骨・大腿骨内側が膝蓋骨に重ならずに広く描出されている。
膝蓋骨の半分程度が大腿骨から離れて投影されている。
腓骨が脛骨に完全に重なって観察される。
骨組織、骨梁に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
【動画】
【関連資料】