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Radiograph

骨盤正面撮影 Pelvis AP view

English ver.
Radiopaedia

【撮影目的】
脱臼、骨破壊、外傷の診断(寛骨臼の骨折では斜位撮影が行われる)
骨盤輪の断裂の有無によって重症度や治療法が異なる。
骨盤輪骨折では出血や内臓損傷を伴うことが多い。

【撮影前の確認事項】
検査目的を確認する。
救急の撮影の場合は骨折、脱臼の危険性はないか、下肢を内旋してよいか医師に確認。
障害物となるものを除去する。

【ポジショニング】

PelvisAP006
PelvisAP007
PelvisAP008
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仰臥位。
正中矢状面とカセッテ中心軸を合わせる。
可能な場合は膝関節を20°内旋させ、大腿骨頚部を広く投影する。必要に応じて重しで固定する。
骨盤が正面となるよう、左右の上前腸骨棘がフィルムから同じ高さにあることを確認する。骨盤が正面でない場合、非対称となり診断が困難となる。
両腕は撮影範囲から離しておく。
正中矢状面上で、大転子から頭側に3横指の点をカセッテ中心とする。
RLマーカーを貼る。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:カセッテ中心に向けて垂直入射。
撮影距離:100~130cm
照射野:左右は皮膚面、腸骨稜から小転子が含まれる範囲に絞る。

【撮影条件】
75kV / 20mAs (もしくは被ばく低減のために90kV以上で撮影)
グリッド ( + )
呼気停止

【画像・チェックポイント】
正常例 (Radiopaedia)

PelvisAP009
PelvisAP010
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PelvisAP009
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第5腰椎から小転子までが含まれていること。
骨盤が正面であることを確認する。(腸骨、坐骨棘、閉鎖孔が左右対称か)
大転子が左右対称に描出されているか。下肢が十分に内旋されていれば小転子はほとんど映らない。
骨稜が観察できること。
大転子が過露光にならずに観察できること。
軟部組織まで観察できること。
ブレがないこと。

【動画】

【関連資料】

骨折パターン(赤矢印は圧力のかかった方向を示す)




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