English ver.
Radiopaedia (AP view)
Radiopaedia (PA view)
【撮影目的】
頭蓋骨の骨折・変位、腫瘍性病変、Paget病などの観察。
AP方向の撮影は、PA方向での撮影ができない患者の撮影に有用。
【撮影前の確認事項】
AP方向の撮影は水晶体の被ばくが多くなるためPA方向の撮影を検討する。
検査目的を確認する。
障害物となるものを除去する(ヘアピン、眼鏡、ピアス、ネックレス、入れ歯等)。
【ポジショニング】
腹臥位(PA)または仰臥位(AP)(立位・座位も可)。
正中矢状面とフィルム長軸を合わせる。
頭側から見て、両方の外耳孔とフィルムの距離が等しいことを確認する。
マーカー(R or L)を必ず置く。
顎を引きOMラインをフィルムに垂直にする。
→PA撮影であれば胸の下に枕を置く、AP撮影であればポジショニングブロックを枕にして頭頂側を上げる。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:正中矢状面とOMライン(面)の交点に向けて垂直入射。顎を引くのが難しい場合はOMラインの角度に合わせて斜入する。
撮影距離:100cm
照射野:軟部組織まで含めた頭部全体を含むこと。
【撮影条件】
75kV / 16mAs
グリッド ( + )
呼吸停止
【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)
縫合線が左右対称に投影されているか。
眼窩外縁から頭蓋骨外縁までの距離が等しく、左右対称に描出されているか。
外板と内板が観察できること。
錐体骨稜が眼窩上方に投影されていること。
前頭骨、鶏冠、内耳道、前頭洞、篩骨洞、錐体骨稜、鞍背が観察可能な適正条件で撮影されていること。
AP撮影では、眼窩などがPA撮影よりも拡大して投影される。
【動画】
AP view 2:39~
PA view 4:40~
【関連資料】
ドイツ水平線とオルビトメアタルラインの検討