【撮影目的】
鎖骨、肩鎖関節の観察。
胸鎖関節も含まれるが観察には適さない。
【撮影前の確認事項】
AP方向で撮影するか、PA方向で撮影するか。PA方向では鎖骨が鮮鋭に投影される。
障害物となるものを除去する。
【ポジショニング】
カセッテと冠状面を平行にした立位。
肩鎖関節と胸鎖関節の中央(鎖骨の中心)をカセッテ中心に合わせる。
AP/PA撮影後に斜方向撮影をする際、カセッテの高さは投影される影を見て調整する。
上肢は力を抜いて下ろす。
RLマーカーを貼る。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:鎖骨をX線中心とする。
AP/PA:垂直入射。
斜方向AP:15~30°で尾頭方向に斜入射。
斜方向PA:15~30°で頭尾方向に斜入射。
角度は患者の体格に依存する。やせ型の患者では斜入射の角度を大きくする。
撮影距離:100cm
照射野:鎖骨を中心に胸椎から肩峰、軟部組織まで含まれるように広げる。
【撮影条件】
65kV / 10mAs
グリッド ( + ) (斜入射する場合にはグリッド箔の向きに注意)
呼吸停止
【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)
骨折(Radiopaedia)
鎖骨、肩鎖関節、肩峰、胸鎖関節、肩峰、烏口突起、上腕骨頭が観察できること。
軟部組織が観察できること。
AP/PA撮影では鎖骨遠位と肩甲骨が重なる。
斜方向撮影では鎖骨と肩甲骨の重なりがないこと。
斜方向撮影では鎖骨が水平方向にまっすぐ投影される。
【動画】
【関連資料】