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Radiograph

胸骨正面撮影 Sternum RAO/PA/AP view

English ver.
Radiopaedia

【撮影目的】
胸骨を心陰影に重ねて投影し、観察する。

【撮影前の確認事項】
やせ型か肥満体型かを確認する。肥満体系の場合、体や管球の回転は少なくする必要がある。
障害物となるものを除去する(ネックレス、ボタンなど)。

【ポジショニング】

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立位、もしくは腹臥位(救急などでは仰臥位も可)。
胸骨体の中心(肩甲骨下縁)をカセッテ中心に合わせる。
胸骨長軸とカセッテ長軸を合わせる。
RAO : カセッテに向かった状態から冠状面をカセッテに対して15~25 °の斜位とする。
PA : 腹臥位として冠状面とカセッテを平行にする。
AP : 仰臥位として冠状面とカセッテを平行にする。照射野に投影される影を見て、カセッテの位置を決定する。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:
RAO : カセッテの中心(肩甲骨下縁の高さ、胸椎から3~5cmの点)に向けて垂直入射。
PA : 胸骨中心を射出点として、RAO方向に15~25°で斜入射。
AP : 胸骨中心を入射点として、LPO方向に15~25°で斜入射。
撮影距離:100cm
照射野:散乱線を最小限にすることが視認性に大きく影響するため、ポジショニングする前に、あらかじめ左右上下を胸骨を含む大きさに絞る。

【撮影条件】
70kV / 16mAs
グリッド ( + ) 斜入射する場合はグリッド箔の方向に注意。
方法1 : 吸気停止。
方法2 : 呼吸中(> 3 s)に撮影(血管を不明瞭化することが可能。呼吸による胸骨自体の動きが小さい仰臥位で有効)

【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)

SternumRAO038
SternumRAO039b
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照射野が胸骨柄から剣状突起までを含む範囲で最小限に絞られていること。
胸骨が心陰影に重なって投影されていること。
ブレがない事。 
患部が明瞭に見えるコントラスト、寛容度になっている事。
胸骨が胸椎から適度に離れて(離れ過ぎずに)投影されていること。

【動画】

【関連資料】

どの程度の体、管球の回転が必要か

胸郭の厚さ(cm)回転量(°)
1522
1820
2118
2416
2714
3012
引用元:Merrill’s Atlas of RADIOGRAPHIC POSITIONING & PROCEDURES 17 ed.

胸骨柄と胸椎に添えた指の位置関係から考えることも有効。

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