【撮影目的】
椎間関節の観察。
椎体骨、椎間板の観察。
【撮影前の確認事項】
立位、臥位どちらで撮影するか確認。
AP、PAのどちらで撮影するか確認。
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
冠状断とカセッテのなす角度を70°(または40~50°とする)とする。肩から骨盤まで捻じれの無いように前方(PA)もしくは後方(AP)に角度をつけた斜位。
脊椎の長軸をカセッテの中心軸に合わせる。
臥位の場合は枕を使用して脊椎とカセッテを平行にする。また、股関節と膝関節を屈曲して姿勢を安定させる。
両腕が胸椎に重ならないように避ける。この際、姿勢が崩れないように注意する。
カセッテは半切サイズを使用し、中心の高さをTh7とするため肩甲骨下角に合わせる。
カセッテ上端は甲状軟骨隆起部の下に合わせる。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:肩甲骨下角の高さで、胸椎椎体に向けて垂直入射。
撮影距離:100~150cm
照射野:上下は半切サイズまで広げる。左右は胸椎棘突起を含む範囲とする。
【撮影条件】
80kV / 16mAs
(高電圧を利用することでコントラストを下げ、上部ー下部胸椎の観察可能範囲を広げる)
グリッド ( + )
呼気停止。
【画像・チェックポイント】
正常例
C7~L1が観察できること。
椎間関節が観察できること。
RAO、LAO : ではカセッテに近い側の椎間関節が観察できる。
RPO、LPO : ではカセッテから遠い側の椎間関節が観察できる。
参考:入射方向(RAO、LPO等)
脊柱が画像・照射野の中心に投影されていること。
胸椎の上下縁が接線に投影され、椎間腔が広く観察できること。
【動画】
【関連資料】