【撮影目的】
上腕骨近位部および肩甲骨の骨折・脱臼の観察に優れる。
【撮影前の確認事項】
骨折、脱臼の有無。疑われる場合、腕を動かしてはいけない。
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
立位、座位または仰臥位。
カセッテの左右中心に肩鎖関節をつける。
肩鎖関節と肩甲骨上角を結ぶ線が、カセッテに垂直となるよう、検側を近づけた斜位とする。(30~70°程度)
ただし、仰臥位の場合は検側を離した斜位となる。
※肥満体系の患者の場合、角度は緩くなる
胸を張り、検側の腕は自然下垂もしくは外転する。外転する際は回旋しないように注意する。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:上腕骨頭に向けて垂直入射もしくは頭尾方向に20度で斜入射
撮影距離:100cm
照射野:上下は肩甲骨下角~鎖骨を含む。
【撮影条件】
75kV / 40mAs
グリッド ( + )
呼吸停止
【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)
前方脱臼:上腕骨頭は烏口突起の下方に位置する。
後方脱臼:上腕骨頭は肩峰突起の下方に位置する。
肩峰下関節(頭尾方向20°で斜入射した場合)および肩甲胸郭関節が観察できる。
肩甲骨がY字に描出されている。
上腕骨頭と肩甲骨が重なって観察できるような十分な線量で撮影されている。
【動画】
【関連資料】