English ver.
Radiopaedia (AP)
Radiopaedia (Axial)
【撮影目的】
肩鎖関節の観察。
【撮影前の確認事項】
片側ずつ撮影するか、両側を同時に撮影するか。
荷重撮影をする前に骨折の有無を確認する。
障害物となるものを除去する。
【ポジショニング】
カセッテに背中をつけた立位。
片側を撮影する場合は肩鎖関節をカセッテ中心に、両側を撮影する場合は正中矢状面とカセッテ中心を合わせる。
カセッテの高さは投影される影を見て調整する。
上肢は力を抜いて下ろす。
荷重撮影:両手首に重り(5kg程度)を巻き付ける。この際、筋肉を使わせないために、重りを手に持たせてはいけない。
荷重有り無し、RLマーカーを貼る。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:肩鎖関節をX線中心とする。
正面:垂直入射。
斜方向:15~30°で尾頭方向に斜入射。(グリッド箔の向きに注意)
撮影距離:100~200cm
照射野:肩鎖関節を中心に上腕骨頚部、鎖骨遠位2/3が含まれるまで広げる。
【撮影条件】
65kV / 10mAs
グリッド ( + )
呼吸停止
【画像・チェックポイント】
正常例 AP(Radiopaedia)
正常例 斜方向 荷重(Radiopaedia)
鎖骨、肩鎖関節間隙、肩峰、烏口突起、上腕骨頭が観察できること。
軟部組織が観察できること。
正常例では鎖骨下縁と肩峰下面が一直線上に位置していること。
斜方向撮影では鎖骨や肩鎖関節が肩峰よりも頭側に投影される。
【動画】
【関連資料】
肩鎖関節脱臼の重症度分類(ロックウッド分類)
→ 各レベルの説明
重症度が高いほど、積極的な治療(手術など)が必要。
保存療法が選択される
レベル1
レベル2
保存療法or手術
レベル3