【撮影目的】
肩甲骨の骨折・骨性変化の観察に優れる。
【撮影前の確認事項】
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
立位、座位または仰臥位。
検側の手で非検側の肩を持つ。
カセッテの左右中心に肩鎖関節をつける。
肩鎖関節と肩甲骨上角を結ぶ線が、カセッテに垂直となるよう、検側を近づけた斜位とする。(20~60°程度)
ただし、仰臥位の場合は検側を離した斜位となる。
※肥満体系の患者の場合、角度は緩くなる
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:肩甲骨内側縁に向けて垂直入射
撮影距離:100cm
照射野:上下は肩甲骨下角~鎖骨を含む。
【撮影条件】
75kV / 40mAs
グリッド ( + )
呼吸停止。
【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)
肩甲骨がY字に描出されている。
上腕骨と重なりが少なく肩甲骨が側面で観察できる。
肩甲骨が十分な線量で描出されている。
【動画】
【関連資料】