【撮影目的】
有鉤骨鉤の骨折を描出する。有鉤骨は野球・ゴルフ・テニスなどのグリップ圧によって疲労骨折しやすい骨。手根管撮影・有鉤骨鉤撮影などが観察に適する。
【撮影前の確認事項】
有鉤骨の骨折に見られる圧痛があるか。
無理に橈屈させないこと。
障害物となるものを除去する。
検側がどちらか確認する
【ポジショニング】
座位。
手関節側面撮影の体位から手関節上げ、カセッテと前腕の角度を20°とする。(角度をつけない撮影法もある)
橈骨側に屈曲させる
母指は最大外転位とする
※再現性のある撮影をするために補助具を用意することが望ましい
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:母指起始部に垂直入射
撮影距離:100cm
照射野:左右は皮膚面、上下は中手骨近位から橈骨遠位まで含める。
【撮影条件】
48kV / 4mAs
グリッド ( – )
【画像・チェックポイント】
正常例(Fig. 6)
骨折 (Radiopaedia)
有鉤骨鉤基部が豆状骨・中手骨と重ならずに描出されていること。
→側面像では他の骨が重なる
【動画】
【関連資料】
有鉤骨撮影別法:有鉤骨鉤基部撮影における撮影体位の検討