【撮影目的】
橈骨、尺骨、茎状突起、および手根骨の骨折、脱臼および病変の観察。
【撮影前の確認事項】
検査目的を確認する。
障害物となるものを除去する。
【ポジショニング】
座位。
カセッテを置いた台の横に座る。
上腕を外転し、肘関節を90°に屈曲する。
正面(PA)撮影から45°外旋させた斜位とし、ポジショニングブロックで保持する。
前腕の長軸とカセッテの長軸を合わせる。
※舟状骨が目的の場合は尺骨側に屈曲させる。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:橈骨と尺骨の茎状突起に向けて垂直入射。
撮影距離:100cm
照射野:茎状突起を中心として中手骨が含まれるまで広げる。左右は第1指~5指が含まれる程度に絞る。
【撮影条件】
45kV / 4mAs
グリッド ( – )
【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)
中手骨が含まれていること。
大菱形骨および舟状骨が明瞭に観察できること。
STT(Scapho-trapezio-trapezoid joint)関節が開いていること。
45°の斜位である場合、橈骨と尺骨の遠位はわずかに重なり、第3~5中手骨の近位部は一部が重なっている。
【動画】
【関連資料】