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Radiograph

手正面撮影 Hand PA view

English ver.
Radiopaedia

【撮影目的】
手根骨から末節骨までの異物、骨折、脱臼、骨変形・関節リウマチを正面から観察する。

【撮影前の確認事項】
検査目的を確認する。
障害物となるものを除去する。
検側はどちらか確認する。

【ポジショニング】

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座位。
カセッテを置いた台の横に座る。
上腕を外転し、肘関節を90°に屈曲する。
肩から手掌までを同じ高さとする。
手掌を下にしてカセッテに乗せる。
前腕から第3指を一直線状に並べ、カセッテ長軸と重ねる。
MCP関節をカセッテ中心とする。
各手指はわずかに開く。
第2指のMCP関節をカセッテに密着させ、手全体を正確に正面とする。必要に応じて第5指側にポジショニングブロックを挟む。

【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:第3指のMCP関節に向けて垂直入射
撮影距離:100cm
照射野:手指先端から尺骨茎状突起までを含むこと。

【撮影条件】
48kV / 4mAs
グリッド ( – )

【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)

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軟部組織どうしの重なりがないこと。
第2~5指の中手骨が等間隔であること。
第1指を除き骨および関節が左右対称となっていること。
DIP、PIP、MCP関節が開いていること。

【動画】

【関連資料】

マレットフィンガー:
 第1関節(DIP)から先の指が伸びなくなる
画像:
例1 例2例3
ボクサー骨折:
 第4・5指の中手骨遠位の骨折で喧嘩の際によく生じる。本物のボクサーは第2・3指で殴るため発生頻度は少ない。
画像:
例1 例2
指節間脱臼:
 外傷により過伸展を起こし、ほとんどの場合、背側に脱臼する。
画像:
例1 例2 例3
ベネット骨折:
 ボクサー骨折は第4・5指で頻度の高い骨折であるが、ボクシングなど強い力が原因で第1指中手骨の近位部に生じる骨折をベネット骨折という。
画像:
例1  例2、  例3
ローランド骨折:
 第1指近位の骨折で3つ以上に粉砕された関節内骨折脱臼。ベネット骨折の粉砕骨折版。
骨折線は通常、T字型またはY字型。
画像:
例1  例2 例3
ゲームキーパー母指(スキーヤー母指) 
 親指の付け根(MP関節)にある靭帯のうち、尺側の側副靭帯に緩みや断裂が生じる外傷。
スキーの途中に受傷することが多いためスキーヤー母指ともいう。
画像:
例1  例2 例3
手根中手骨脱臼:

画像:
例1 、例2 例3

関節リウマチ:

画像:
例1

軟骨種:
 良性の骨腫瘍のひとつ。
画像:
例1 例2 例3

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