【撮影目的】
尾骨・仙骨遠位の観察。骨折の有無。
【撮影前の確認事項】
本撮影の必要性に関して確認する。
背臥位で撮影するか、伏臥位で撮影するか確認する。
排尿し、障害陰影となる膀胱を空にする。腸内ガス・便が障害となることもある。
尾骨の湾曲の角度を側面像で確認する。
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
正中矢状面をカセッテ中心軸に合わせる。
骨盤の傾きがないように両上前腸骨棘とカセッテの距離を等しくする。
仰臥位の場合は患者が快適な姿勢になるように膝の下に枕を入れる。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:正中矢状面上で恥骨結合から2横指だけ頭側の高さに、頭尾方向で斜入射(男性:10~25°、女性:10~15°、もしくは側面像を見て角度を考える)。
※腹臥位で撮影する場合は頭尾方向に斜入射。入射点は患者に痛い場所(尾骨)を指示してもらい、そこを中心とする。
撮影距離:100cm
照射野:上縁は腸骨稜、下縁は大転子の高さに絞る。左右はそれぞれ上前腸骨棘より2横指内側まで絞る。
【撮影条件】
75kV / 20mAs
グリッド ( + ) 斜入射するためリス目は頭尾方向に平行とする。
呼吸停止。
【画像・チェックポイント】
症例 (Radiopaedia)
恥骨結合と尾骨が重なっていないこと。
骨盤内の左右中心に尾骨が投影されていること。
【動画】
【関連資料】