English ver.
Radiopaedia (AP view)
Radiopaedia (PA view)
【撮影目的】
仙腸関節を正面から観察して左右を比較する。
仙腸関節骨折、脱臼、仙腸関節結核の診断。
骨盤骨折が疑われる場合はCTやMRIが推奨される。
【撮影前の確認事項】
1. AP方向、2. PA方向のどちらで撮影するか。PA方向は関節間隙を広く投影することができる。
障害物となるものを除去する。
【ポジショニング】
仰臥位(1. AP撮影)もしくは腹臥位(2. PA撮影)。
正中矢状面とカセッテの中心軸を合わせる。
両下肢を伸展する(もしくは軽度屈曲する)。
骨盤の傾きを無くすために左右の上前腸骨棘がカセッテから等距離とする。
上肢は照射野から離して配置する。
射出点と中心が一致するようにカセッテを配置する。
R/Lマーカーを貼る。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:
1. AP撮影 :
正中矢状面上で、大転子より頭側に3横指の点を通るように尾頭方向に斜入射(男性:約15°, 女性:約20°)
2. PA撮影 :
正中矢状面上で、大転子より頭側に3横指の点を通るように頭尾方向に斜入射(男性:約15°, 女性:約20°)
撮影距離:100cm
照射野:左右は上前腸骨棘、上下は腸骨稜から恥骨結合(大転子)を含む。
【撮影条件】
75kV / 25mAs
グリッド ( + )。斜入射するためグリッド箔の方向に注意。
呼気停止
【画像・チェックポイント】
正常例(Radiopaedia)
仙腸関節が左右対称に投影されていること。関節の間隙は3~4mmが正常。
腸骨稜から恥骨結合までが含まれていること。
正中仙骨稜と恥骨結合が一直線上に位置している。もしくは仙骨孔が左右対称に観察でき、骨盤に捻じれがないこと。
照射野の中心に仙骨が投影されていること。
軟部組織まで観察できること。
ブレがないこと。
【動画】
【関連資料】