【撮影目的】
仙椎と尾骨の観察。骨折、脱臼、関節炎の有無。
【撮影前の確認事項】
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
側臥位とする。
仙椎・尾骨の長軸をカセッテの中心軸に合わせる。
正中矢状面をカセッテと平行にする。必要に応じてポジショニングブロックを使用する。
骨盤の傾きがないように背面をカセッテに垂直とする。
両ひざを曲げ、姿勢を安定させる。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:仙骨と尾骨の中心(上前腸骨棘から2.5cm下の高さ)で、背面から3cmの点に垂直入射。
撮影距離:100cm
照射野:上縁は腸骨稜、下縁は大転子の高さに絞る。前後はL5椎体前縁を含む~背側皮膚面に絞る。皮膚面からはみ出した範囲は鉛板で覆う。
【撮影条件】
80kV / 32mAs
グリッド ( + )
呼吸停止。
【画像・チェックポイント】
骨折 (Radiopaedia)
骨盤、大腿骨頭から正確な側面像であること。
仙椎、尾骨の全体が観察可能なコントラストであること。
仙椎の横線が観察できること。
L5椎体から尾骨(3~5個)が含まれていること。
照射野が必要最小限に絞られていること。
【動画】
【関連資料】