【撮影目的】
膝関節から足関節まで投影し、脛骨と腓骨を側面から観察する。
脱臼、骨折、骨髄炎、異物の診断。
【撮影前の確認事項】
障害物となるものを除去する。
体位変換が困難であれば水平入射を検討する。
【ポジショニング】
検側を下にした側臥位(非検側は前方に出す)
検側の膝関節を軽度屈曲する。
脛骨と腓骨の重なりをなくすために検側の踵にポジショニングブロックを入れ、10°程度挙上(外旋)する。
半切サイズの長軸方向と平行に下腿を配置する。収まらない場合は、対角線上に下腿を配置する。
ヒール効果を考慮して,X線管球の陽極を足関節側にする.
不要な照射範囲は鉛板で覆う。
R/Lマーカーを配置する。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:上下は下腿中心で、腓骨側の皮膚面に向けて垂直入射。
距離:100cm
照射野:膝関節から足関節を含み、皮膚面まで絞る。
【撮影条件】
55kV / 5mAs
グリッド ( – )
【画像・チェックポイント】
正常例 (Radiopaedia)
膝関節から足関節まで含まれていること。
軟部組織も含まれていること。
近位と遠位で腓骨が脛骨に重なるがそれ以外は重なりがないこと。
骨幹の皮質、髄質が明瞭に観察できること。
非検側の下肢が重なっていないこと。
軟部組織が観察できる寛容度であること。
RLマーカーが入っていること。
動きによるブレがないこと。
【動画】
【関連資料】