【撮影目的】
顔面(特に眼窩、前頭洞、篩骨洞)を正面から観察する。
骨折、炎症、腫瘍の観察。
【撮影前の確認事項】
障害物となるものを除去する(ヘアピン、眼鏡等)。
【ポジショニング】
座位。
背筋を伸ばし、肩が重ならないようにする。
正中矢状面をカセッテ中心軸に合わせ、垂直にする。
マーカー(R/L)を置く。
顎を引き、OMラインをカセッテに垂直にする。
【X線入射点・撮影距離・照射野】
入射点:眼窩を射出点として、頭尾方向に20°(15~30°)で射入する。
撮影距離:100cm
照射野:頭部全体を含む。
【撮影条件】
75kV / 20mAs
グリッド ( + )
呼吸停止
【画像・チェックポイント】
Normal (Radiopaedia)
頭尾方向20°~30°で斜入射した場合、眼窩より下に錐体骨上縁が投影される。(頭尾方向15°では眼窩の下方1/3に錐体骨上縁が投影される。)
鼻中隔を挟んで、左右対称に投影されていること。
上眼窩裂が眼窩内に左右対称で投影されていること。
眼窩内に蝶形骨小翼が投影されていること。
前頭洞や上顎洞が過露光にならずに眼窩周辺が明瞭に観察できること。
【動画】
【関連資料】